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技術戦略基本コンセプト

下の図は元ハーバード・ビジネス・スクールの教授であるエーベル(Abell)が表したもので、事業定義は3つの軸で表すことができるというものです。

事業定義の3つの軸

事業定義の3つの軸

この事業定義の3つの軸に沿って、技術戦略の大きな方向性(基本戦略)を定義することができます。

「顧客機能」軸においては、例えば通信ケーブルメーカーであれば、事業の定義の一つとしてデータを伝送するという機能を持つ様々な製品を提供するということがあり、さまざまな技術、例えば従来の銅線通信ケーブルだけでなく光ファイバーケーブル、また更には無線通信機器技術を保有・開発することを、自社の技術戦略の中核とするということが一つの方向として考えられます。

「代替技術」軸に関しては、対象の機能というより、むしろ自社の保有する技術を明確にし、極論するとその技術を活用できる分野の製品・事業の対象は選ばないという技術戦略が考えられます。この展開例に、微細表面加工技術等をコア技術としている3Mや、界面活性化技術を中核技術とする花王の例があります。

「顧客層」軸については、その顧客のニーズに技術の面から最も効率的に対処するという技術戦略が考えられます。例えば自動車部品メーカーは、顧客である自動車メーカーの要求に対応するために、自社の技術者を顧客の設計部門に常駐させ、顧客とのコミュニケーションを効率化する施策や、顧客の高い品質や納期要求に応えるために、自社内に金型技術を保有するなどの技術戦略が考えられます。

これら3つの技術戦略の方向性は、経営資源配分やマネジメントの方法が大きく異なります。

 

技術戦略の大きな方向性

技術戦略の大きな方向性