マクロ環境

個別の顧客といったミクロの分析のみならず、市場全体を長い時間軸で俯瞰した、大きな動きを捉えることは極めて重要です。マクロ環境の視点は、多くの企業において、おざなりになっている一方で、自社の事業においては極めて影響が大きいので注意すべき点です。(例えば、技術の代替)
従来マクロ環境分析は、PEST分析と言われていましたが、環境(E)の重要性が高まり、近年においては、PESTEL分析といわれるようになっています。

PESTEL分析

PESTEL分析

将来のマクロ動向を予測する手法にシナリオ・プラニングがあります。元々は軍事目的に開発された手法ですが、1970年代にロイヤルダッチシェルが石油危機をこの手法を使用して予測したことで、ビジネスの分野でも活用されるようになりました。以下に概要を示したいと思います。

シナリオ・プラニングのステップ

シナリオ・プラニングのステップ

ステップ1 : 促進・決定要素の明確化
経営上の意思決定に際しその判断を左右する(促進したり、決定的な作用を与える)外的・内的要素を抽出し明らかにする
ステップ2 : マクロ・ミクロ動向の分析
特に外的要素の焦点を当て、グローバル規模、政治・経済、産業構造などマクロ動向並びに、ユーザー、供給者、競合他社、技術開発などのミクロ動向別に分析整理する
ステップ3 : 不確定度・影響度の分析
マクロ・ミクロ動向の分析の結果整理された各要素毎に将来の自社事業に与える影響度の大きさ、並びにその要素が起こりうる可能性の大小を分析整理する
ステップ4 : 論理構成軸の確定
前ステップで明らかになった影響度が高く且つ不確定度の高い要素に焦点を当て、シナリオを構成すると想定される複数の論理軸(3軸程度)を抽出する
ステップ5 : シナリオの策定
夫々の論理構成軸毎に両極を想定し、論理構成軸との組合せ(論理構成軸が3軸の場合は2の3乗で8ケース)より複数抽出し、シナリオを策定する